調査・活動等

更新日:2025年03月24日

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北海道十勝管内は、4町(浦幌町・豊頃町・大樹町・広尾町)と3漁協(大津漁協・大樹漁協・広尾漁協)が沿岸を有し、漁業関係の業務を行っています。
管内沿岸に係る調査・事業の取組みについて、4町3漁協で協力し合い、さまざまな取組みを実施、また、各町・漁協においては、独自に調査事業などを行っています。
(補足)下記調査、増殖事業などについて、大樹町、大樹漁協に関係するものを記載しています。

調査

(1)ほっき資源調査

  • 実施時期 : 5月ごろ
  • 実施箇所 : 大樹町沿岸
  • 実施団体 : 大樹漁協ほっき部会
  • 協力団体 : 十勝地区水産技術普及指導所、大樹漁業協同組合、大樹町
  • 内容 : 大樹町沿岸における「ほっき貝」漁場の資源管理を図るために、毎年5月ごろに資源調査を実施する。

調査方法

  1. 調査日誌を記載する。(調査箇所・水深・底質・曳網距離 など)
  2. 漁獲された「ほっき貝」などを測定し、推定資源量・個体数、生息密度を調べる。
    • ア)「ほっき貝」を殻長82ミリ未満、82ミリ以上89ミリ以下、90ミリ以上のサイズに分類し、各個数、重量を測定する。
    • イ) 「ほっき貝」以外の個体数、全重量を測定する。
床にカゴがいくつも置かれた作業場で、ほっきの測定を行っている人たちの写真

(2)毛がに資源調査

  • 実施時期 : 11月下旬から12月中旬
  • 実施箇所 : 大樹町沿岸(釧路西部・十勝海域)
  • 実施団体 : 大樹漁業協同組合、(広尾漁業協同組合、大津漁業協同組合、白糠漁業協同組合、釧路市漁業協同組合、釧路市東部漁業協同組合)、各漁協毛がに部会
  • 協力団体 : 釧路水産試験場、十勝総合振興局水産課、十勝地区水産技術普及指導所、大樹町
    (釧路総合振興局水産課、釧路地区水産技術普及指導所、浦幌町、豊頃町、広尾町)
  • 内容 : 釧路西部・十勝海域における毛がに資源の持続的利用を図るために、毎年11月下旬から12月中旬にかけて資源調査を実施する。

調査方法

  1. 調査日誌を記載する。(調査箇所・水深・水温・毛がに漁獲数量、毛がに以外の漁獲物 など)
  2. 漁獲された「毛がに」を測定し、推定資源量・個体数、生息密度を調べる。
    • ア)雌雄選別、甲長、甲殻硬度を測定する。
    • イ)オスは、甲長80ミリ未満、80ミリ以上90ミリ以下、90ミリ以上のサイズに分類する。
    • ウ)メスは、甲長測定し、交尾栓(有無)、卵の状態(有無、卵の色、形状)を確認する。
    • エ)オス(甲長80ミリ未満)とメス全量は、測定後、海中投棄する。

増殖事業

(1)沿岸漁業資源増殖事業(エゾバイ増殖事業)

  • 実施時期 : 7月から8月
  • 実施箇所 : 大樹町沿岸
  • 実施団体 : 大樹漁協エゾバイ部会
    (助成:大樹漁業協同組合・大樹町)
  • 協力団体 : 十勝地区水産技術普及指導所
  • 内容 : 大樹町沿岸における「エゾバイ」の資源回復と安定した漁獲量確保することを目的に、漁場及び漁業実態の把握調査を実施する。

調査方法

  1. 漁獲された「エゾバイ」を調査海区ごとに無作為で200個体の殻長を測定し、全重量も計測する。
  2. 計測終了後の一部の「エゾバイ」に、水性塗料を施し、禁漁区域に放流する。
  3. 水性塗料を施した「エゾバイ」の追跡調査として、操業日誌などから採捕報告をする。
  4. 産卵期の「エゾバイ」を水槽で飼育、交配後、卵が成長した後、海中に放流する。

(2)内水面振興対策事業(ワカサギ増殖事業)

  • 実施時期 : 4月下旬
  • 実施団体 : 大樹漁業協同組合
    (助成:大樹町)
  • 協力団体 : 十勝地区水産技術普及指導所・大樹漁協青年部
  • 内容 : ホロカヤントーにおける「ワカサギ」の資源増大、安定を図るため、西網走地区より「ワカサギ受精卵」を購入、移植放流する。(放流卵:1億粒)
川辺でワカサギ卵の放流を行っている漁業組合関係者2人の写真

その他

(1)シシャモ調査

  • 実施箇所 : 十勝管内沿岸及び十勝川、浦幌十勝(浦幌)川
  • 実施団体 : 十勝管内ししゃも漁業調整協議会(事務局:大樹漁業協同組合)
  • 協力団体 : 釧路水産試験場、十勝総合振興局水産課、十勝地区水産技術普及指導所
    浦幌町、豊頃町、大樹町、広尾町
    大津漁業協同組合、大樹漁業協同組合、広尾漁業協同組合、えりも漁業協同組合庶野支所
  • 内容 : 十勝沿岸のシシャモ資源量の確認並びに十勝川へのシシャモの遡上、産卵床の確認作業などのさまざまな調査事業を行う。
    その他、十勝管内、道央圏において、『十勝産ししゃもはおいしいぞ!』で「ししゃも」の試食、低価格販売を行うなどPR活動を展開し、「十勝産ししゃも」の知名度アップにも取組んでいる。

(2)マツカワ増殖(中間育成)事業

  • 実施箇所 : 十勝管内沿岸 ― (中間育成:広尾町、豊頃町)
  • 実施団体 : 十勝管内栽培漁業推進協議会(事務局:広尾町)
  • 構成団体 :(浦幌町、豊頃町、大樹町、広尾町 、大津漁業協同組合、大樹漁業協同組合、広尾漁業協同組合)
  • 協力団体 : 釧路水産試験場、十勝総合振興局水産課、十勝地区水産技術普及指導所
  • 内容 : 北海道栽培漁業振興公社から5万尾の種苗を購入し中間育成を行う。
    中間育成後、大津漁港・大樹漁港・広尾町海水浴場等からの放流の他、餌料調査、再捕調査なども行う。
    その他、「十勝産まつかわ」の試食など、消費拡大のPR活動も行っている。

(3)水産多面的機能発揮対策事業【浅場の保全活動】

  • 実施箇所 : 生花苗沼(オイカマナイトー)【俗称:生花湖(セイカコ)】
  • 実施団体 : 生花苗沼シジミ保存会
  • 協力団体 : 十勝地区水産技術普及指導所、大樹漁業協同組合、大樹町
  • 内容 : 水産多面的機能発揮対策事業を活用して、生花苗沼に存する浅場の地域資源の維持・管理を図ることを目的に、シジミのモニタリングや保護区域の設定及び機能発揮のための生物移植(稚貝・母貝の移植放流)に取組んでいる。
生花苗沼の浅瀬で網を使ってシジミの稚貝を採取している保存会の人たちの写真

(4)ほっき漁場の耕運事業

  • 実施箇所 : 大樹町沿岸
  • 実施団体 : 大樹漁業協同組合
  • 協力団体 : 大樹漁協ほっき部会、大樹町
  • 内容 : 大樹町沿岸における「ほっき貝」の資源維持と安定した漁獲量を確保することを目的に、漁場環境の整備を行う。

この記事に関するお問い合わせ先

農林水産課 水産係
〒089-2195 北海道広尾郡大樹町東本通33番地
電話番号:01558-6-2115(直通)
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