十勝ホロカヤントー竪穴群

更新日:2025年04月10日

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概要

十勝ホロカヤントー竪穴群は、太平洋に面する標高15メートルの晩成海岸段丘上に南北約2キロメートルにわたってつくられた先住民族の一大住居集落で、周辺に130余ヵ所も分布しています。竪穴は一辺の長さが5メートル前後で長方形に近く、深さが50センチメートルから1メートルあり、床面が外見よりやや狭く、壁面が30度前後をなしています。

遺物としては、擦文式土器が主体で土器と共伴して黒曜石の石器が少数出土しているほか、自然石を僅かに加工した魚撈用と思われる石錘、蓆編みの錘に使われたとみられる多数の小石、金属器の破片とみられる腐食した鉄片、動物の骨格が出土しています。

この遺跡の特色は、土器、石器ともに数が少なく金属器が出土していることで、オホーツク式土器が発掘されたことも注目されています。おそらく擦文文化期には、すでに石器の使用が廃れて金属器や木器などが多く使われていたものとみられています。

これらの史跡は、昭和41年7月7日、北海道指定史跡に登録されています。詳しいお問い合わせは、教育委員会社会教育課までお気軽にご連絡ください。

竪穴式復元住居は、5月中に改修いたします。

緑一面の草原の中に点在するホロカヤントー竪穴式住居群跡を上空から撮影した写真
復元された茅葺のホロカヤントー竪穴式住居の写真

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