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民間主導で宇宙開発 〜宇宙開発の新しい流れは北海道から〜
宇宙をめざせ
米ロケットプレーン社のロケットプレーンXP

HASTICセミナー開催

 11月24日、経済センターにおいてNPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)セミナーが開催され40名が参加しました。
 最初にHASTIC理事長 秋葉鐐二郎氏が「宇宙開発の新しい視点」について講演。
 宇宙開発50年の歩みを紹介し、各国の宇宙開発予算が減少する中、最近では大学や企業などが宇宙に目を向けるようになった現状について話し、大樹町の多目的航空公園は宇宙産業の拠点として脚光を浴びる時期に来ていると述べました。
 次にHASTIC専務理事伊藤献一氏が「サブオービタル有人飛行の可能性」について講演しました。(※オービタルとは人工衛星のように地球の周りを周回すること、サブオービタルは地球を周回しないけれども宇宙に到達して戻ってくるもの)
 宇宙は地上から100km以上を言うが、人間が乗ってサブオービタルで宇宙へ行くということに昨年スペース・シップ・ワンが成功している。サブオービタル飛行は既にアメリカで商業化されており、日本人もチケットを購入していると話しました。
 また、米ロケットプレーン社が作製した、ロケットエンジンを積む改造を施した小型ジェット機が十勝から飛び立つコンピューターグラフィックス映像を上映し、「離陸から着陸まで1時間半のうち、約3分間の宇宙体験が味わえるという時代がすぐそばにきている。高度100kmまで上がると丁度ここから稚内まで見え、北海道を一望でき、第1に観光、第2に無重力実験、第3に広域観測、第4に2段目のロケットを搭載して衛星を打ち上げられる。日本でサブオービタル飛行を実現するには法律の整備と、自己責任で乗ってもらうシステムが必要となる。大樹町の多目的航空公園を活用しての可能性を研究していきたい」と述べました。
 最後に北海道大学大学院助教授永田晴紀氏が町で2002年から実験を重ねているハイブリッド・ロケットの将来について講演し、「現在の宇宙開発は、技術開発による挑戦・夢の共有の時代は終わり、商品開発・サービスの提供を通じて社会との繋がりをもつことが重要となっている。
 ロケット打上や衛星開発は100億円単位のコストがかかり参入できる企業は無い。私達は火薬を使わない小型ロケット(CAMUI)の開発に取り組んでいる。ロケットの推進剤はプラスチックと液体酸素。火薬に比べてコストが100〜200分の1で済み、機体も町工場で製造可能であり、充分に中小企業の参入が可能。CAMUIロケットは燃料を多段式にして早く燃焼させることに成功しており、今後大型化し、2段式・3段式へと発展させる。また、サブオービタル飛行機ロケットプレーンなどに積み込んで高空から小型衛星を軌道に投入するシステムも開発する予定である。ロケットの小型化、低コスト化で宇宙ビジネスを民間のものにし、日本の宇宙開発を発展させたい」と話しました。
 このように民間や大学等の主導で宇宙開発が行われる時代に入り、大樹町の多目的航空公園の役割も増大することが期待されます。

伊藤献一専務理事
秋葉鐐二郎理事長
永田晴紀助教授
伊藤献一専務理事
秋葉鐐二郎理事長
永田晴紀助教授


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