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シリーズ「大樹の農業」No.7〜天使になった海のギャング〜
ヒトデ

 5月30日、萠和の片岡文洋さん(有限会社夢がいっぱい牧場代表取締役)を訪問しました。大樹町産業クラスター研究会の会長である片岡さんが北海道から委託を受けて2002年12月からヒトデを堆肥化する実証試験を積み重ねてきましたが、この4月に製品化の運びとなり「天使になった海のギャング」と名付け、ヒトデ入りの牛糞堆肥の販売を開始しました。
夢がいっぱい牧場
天使になった海のギャング
片岡さんの奥さんが
名付け親
片岡文洋さんにいくつか質問をしてみました。
Q1 ヒトデの堆肥化については、産業クラスター研究会として取り組まれたのですか。
A 産業クラスター研究会はグリンツーリズム研究会・産業廃棄物研究会・白樺研究会で構成されており、ヒトデの堆肥化は産業廃棄物研究会として取り組みました。
Q2 ヒトデ堆肥はどれぐらいの期間でできあがるのですか
A 3カ月です。ヒトデは発酵し、分解する力が強いのが特徴です。水分70%以下の牛糞8に対してヒトデ2を混ぜ合わせます。重機で切返し(かくはん)を2週間に1回の割合で行います。販売するために乾燥させ、通しにかけて袋詰めにします。
Q3 冬期間は気温が低いので分解が進まないのでは?
A 暖房機で温風を送るので通年の生産が可能です。
Q4 ヒトデ堆肥の肥料効果はどうですか。
A 試験データによると作物の収量や成分に目に見える効果が上がっています。また、注目すべき点は肥料成分であるリン(P)が吸収しやすい点だと言われています。
Q5 ヒトデ堆肥は臭くないのですか
A 一般堆肥のような臭いは無く土の臭いがします。完全に熟した堆肥になっていますから、吸収しやすく肥料効果が高いので、化学肥料を減らすことが可能です。
(有)夢がいっぱい牧場メモ
 和牛250頭、ホル牡150頭 F1種30頭 耕地面積27.5ha 肉牛の繁殖・肥育の一貫経営、牧場敷地内で牛肉を材料にした自家製ハンバーグ・コロッケ・ミートボール等を製造販売。焼肉レストランを経営。帯広市の北の屋台で「農屋〜みのりや」に参画。

産業クラスターとは
 クラスターとは花やブドウの房の意味。技術革新の創出を促進し、IT、バイオ、環境、ものづくり等の産業集積のこと。

ヒトデが海のギャングと呼ばれる理由
 2枚貝などを食するヒトデは近年、道内の各海域で大発生。十勝沿岸でも、毛ガニやツブ漁の際、かごの中に大量に混入。漁獲効率が落ち、操業に支障をきたしている。また、ヒトデは陸揚げされても一般廃棄物として処分するため、漁業者の処理費用の負担も問題となっている。

暖房機 天日で乾燥 片岡さん
冬期間の発酵を促進するための暖房機 できあがった堆肥は天日で乾燥させ通しにかける  


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